さらにもうひとつ上の段階へ
周りにいるプロのミュージシャンにもいえるのだが、
自分がプロである事で自分のアイデンティティを保つ傾向にある奴等は、演奏においてプロである事を(自らの価値観によって定義されたプロとしての演奏で)証明しがちだ。
そこでひとつ言いたい事がある。
そういう奴等の演奏は大抵おもしろくない。
本人的に、
上手な演奏をして
ミストーンのない音で、
間違えない演奏で
これは減点法でマイナスならないように、ゲームオーバーにならないようにする演奏で、最上級は完璧な演奏になる。だがほぼ完璧(ウイントン・マルサリスのような)などはない。ただこなす演奏。お仕事。
一生懸命練習して、努力して、失敗のごまかし方を覚えて、、笑。
確かにそれもプロの仕事だと思います。
でも、お客さんの立場から見たら、プロはそれが出来て当たり前です。
クールにスカして、俺はプロですみたいな演奏家はつまらない。
というか、間違えないように演奏するのが精一杯で、その上にある表現を追究する
余裕がないのかもしれない。
もしも「どうだ、俺は失敗しなかっただろう!」なんて人がいたら愚の骨頂です。
お金を払って見に来ているんだから、わざわざプロである事を証明するまでもなく、プロとしての演奏なのです。
だから、プロである、プロであらないなどそんなことを見せている時間は必要ないのです。
具体的にいうと
減点法ではなく加点法であれという事がいいたいんです。
減点法だとまず最初に総合点があってそこが如何に減らないかというシステムですが。
加点法なら、天井に限りがなく限界のない最高な音楽ができる可能性があると思います。多少のミストーンがあっても得意な演奏で盛り返せます。
プロレスで例えると、
その生まれつきの天性の身体にさらに磨きをかけ、
鍛え上げられたボディから繰り出す(鍛えた身体は当たり前)
得意技・必殺技が出るからプロレスは盛り上がるのです。
まあ、偉そうに書きましたが、それが難しい。
得意技。必殺技。プロレスラー
切れ味の良い能力や特徴と、お客さまの求めているものをリンクさせる。