24と12について
コンピューターも12bitだとか24bitだとか言っている時代があった。
その昔ワープロの文字も如何に角ばっていなく、曲線が美しく表現できるかとか、、
音楽のリズムも本当はアナログで1と0ではないのだが、
あえてデジタルで表現しようとする風に考えてみよう。
どういう風に考えるかというと、四分音符一つの音価を
まず12bitで考えると、
一拍が12等分できる。
よって
八分音符は
EVENのfeelでは 6:6 になる。
三連符では 4:4:4 になるので
シャッフルでは 8:4 になる。
ここまでは良い。
ここでバウンスフィールだとか「黒っぽい」とか民族的な「訛り」
ジャズの八分音符のスイングフィールは
EVENでもなく完全なシャッフルでもない。
その間である。
これを機械的に表現させるには
6:6(EVEN)
7:5 ←swing feel ?
8:4 (Shuffle)
です。
これが12bitの世界。初期のシーケンサーなんかで表現できるのはここまで。
それが24bitになると
12:12(EVEN)
13:11(Light Swing feel)
14:10(Swing feel) 2x(7:5)
15:9 (Heavy Swing feel)
16:8(Shuffle) /triplets 8:8:8
ここまで表現できるようになる。
具体的には八分音符の一拍目の音価をどれくらい伸ばすかです。
逆にいうとイーブンとシャッフルはものすごく大事です。
ちなみに16分音符は
12bitだと
6:6(EVEN)
7:5 ←swing feel ?
8:4 (Shuffle)
9:3 (3:3:3:3)
です。
24bitだと
12:12(EVEN)
13:11(Light Swing feel)
14:10(Swing feel) 2x(7:5)
15:9 (Heavy Swing feel)
16:8(Shuffle) /triplets 8:8:8
17:7 (Sambaの訛り??)
18:6(6:6:6:6)です。
ちなみにこの訛りのfeelは最近の譜面ソフトが自動再生してくれますが、
自分は譜面に起こしたものをコンピューターに再生させることに成功しています。
lesson受講者で興味のある生徒には公開しています。
12bit, 24bit,から、さらにもっともっと細かくできますが、
それは人間の作業にしよう。
一年は12ヶ月、一日は24時間だったり
12の星座とかクロマチックの音階も12音だったり
何かと不思議で気になる数字なんです。
我々人間の先代の大先輩たちが
大自然から導き出したであろう、この心地よいフィーリング。
適当にスイングフィールというのではなく、もし機械でデジタル的に表現するのなら、という方法。これは体系化して後世のミュージシャン(その人が必要と思うかどうかはわからないけど)にも伝える必要を感じています。